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『 健康ブログ~パンは体に良くない?グルテンの謎に迫る!』

[2021.10.18]

三重県ン四日市市の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。本職は耳鼻咽喉科領域の治療を専門としていますが、当ブログではもう少し広い視野で、より快適に生活できる情報を発信します。流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。宜しくお願い致します。


こんにちは、健康ブログ編集長です。食べ物が美味しい季節になってきました。今日は食べ物の話題、ものすごく身近な小麦粉の話をさせて頂きますね。

本日のテーマは、

「グルテンのデメリットを知っておきましょう」


私、結構パン好きで毎日朝は食パンと決めています。しかし先日ショッキングな記事を見てしまいました・・・。それは「朝食はパンと決めている方へ 胃腸の不調はそれです。体にとって最悪の選択です」と。しかも書いている方は医師。え、なんで、とパニックになった私は(オーバーですね)早速調べることにしました。

ある医師の告発

週刊ポスト2021年10月1日号に掲載されたご自身のブログ記事なのですが、消化管の専門医として長年消化管外科手術や内視鏡検査や内視鏡手術に携わってきた「みらい胃・大腸内視鏡クリニック」の院長先生の記事です。以下一部抜粋です。

「胃腸の不調の原因の多くは、小麦と言ってもいいと考えています。特に朝のパンは体に悪い。第一の理由は、パンは消化が悪い食べ物だからです。胃液の主な成分はタンパク分解酵素。意外に思われるかもしれませんが、肉や魚などのタンパク質に比べて、炭水化物であるパンのほうが分解・消化されにくいということを臨床経験のなかで私は実感しています。炭水化物の消化には5時間から10時間かかるとされています。実際に、激しい胃痛を訴える患者さんが『5時間前に寿司を食べた』というので寄生虫のアニサキスによる食中毒を疑って内視鏡検査を行なったところ、胃の中の寿司ネタはすべて消化されていて、見事にシャリだけが残っていました。パンも同じで、カツサンドやフルーツサンドを食べた場合、カツやフルーツは消化され、パンだけが残った状態になっています」

このような内容ですが、ええ~とショック続きの私です。皆様はご存知だったでしょうか?

小麦を食べることのデメリット

その根拠として、3つの理由を述べらています。

胃腸への負担が大きい

同じ炭水化物ではあるが、米とパンの大きな違いはグルテンを含んでいるかどうからしいです。グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねた時に、小麦粉に含まれる「グルテニン」と「グリアジン」という2つのタンパク質が絡み合ってできるもの。パンのもちもち感や粘り気はグルテンによるもので、こねればこねるほどグルテンが増えていくそうです。もちもちふわふわの食パンは、それだけグルテンが多いということ。しかしグルテンは消化が悪く、胃への負担が大きいというデメリットがあります。

血糖値を上げ過ぎる

さらにこの先生は、パンが「血糖値を上げすぎる」ことも問題だと話してみえます。

「朝にパンを食べると、血糖値が150~200(mg/dl)ぐらいにまで上がります。上がりすぎた血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されますが、この時に眠気が生じて、作業効率や学習に支障が生じてしまう。さらにその後、『血糖値が下がった』という情報が脳に伝達され、脳はもう一度血糖値を上げるような食材を欲するようになる。特に小麦の場合、消化されるとエクソルフィンというモルヒネに似た構造式の成分が生成され、脳のモルヒネ受容体と結合することで依存性が生じると考えられています。つまり、小麦の摂取がやめられなくなってしまうのです」

小麦粉への依存性

そ、そんな・・・と嘆く私に追い打ちをかけるように続きます。

「さらに“朝のパン”が引き金となって、小麦に依存する食生活となってしまうことを懸念する。朝にパンを食べると、昼も夜もパスタやうどんを欲するようになる。糖質が糖質を呼ぶ“糖質過多”のサイクルに入ってしまうんです。しかも、小麦は食欲を増進させる食材で、胃の満腹中枢が麻痺していくため、どんどん食べることができてしまう」

消化が良くて胃に優しいと思っていましたが、無知だったのか・・・。福島氏は「朝のパン」による血糖値の上昇や糖質過多が、さまざまな悪影響を及ぼすと指摘しています。

「血糖値が上がった時に分泌されるインスリンの量が過剰だと、肥満を招くだけでなく血管を狭くしてしまう。そのため心筋梗塞や脳梗塞など血管系の病気を起こしやすい。インスリンの働きが悪くなればII型糖尿病になります。さらにその影響は脳にも及び、血糖値の乱高下を繰り返すことでイライラしやすくなり、鬱のリスクが高まると指摘されています」

グルテンからの脱出

そこで先生がしたのは、炭水化物を断つことでした。

「最初は夜に一切糖質を摂らないようにし、豚のソテーとキャベツを2週間毎日食べました。昼は食堂でラーメンの麺なしを提供してもらい、麺は食べずにスープと具材だけを食べていました。肉だけを食べていると、最初は低血糖になって脂汗をかき、慌ててパンを少し食べたりしましたが、しだいに体が順応してきて、肉だけでも血糖値が安定するようになった」

また胃の不調を訴える患者さんには、炭水化物抜きの食事をすすめているという。

「朝はパンをやめてベーコンと卵だけにする。最初の2~3日は空腹との戦いですが、私はゴマ油をかけたり、野菜にオリーブオイルをたっぷりかけて食べたりして空腹を紛らわせました。2週間実践すれば、胃の不調が消え、効果が実感できると思います」

私の個人的見解

すっかり意気消沈してしまいましたが、パン好きの皆様は大丈夫でしょうか?(笑)

確かにグルテンフリーを実践しているアスリートも多く、体調が良くなり競技のパフォーマンスが上がったという成果は聞いています。やはりグルテンは悪者なのかなと考えてしまいます。もしそうならば、どうすれば良いのでしょう?

先生のように小麦粉を一切断つというのも手ですし、お米を代替えにすれば良いのでしょうが、そもそも小麦も昔からある食材です(弥生時代から食べられていたとも)。
私の自論ですが、自然にあるもので悪さばかりするものは無いように考えています。現代の小麦粉は遺伝子組み換えや品種改良された海外製が大半で、よりグルテンが強化されています。ですので古来からある小麦を使った食材なら、摂取しても良いのではと個人的には思います。これは他の食材も同じで、要は食材のクオリティと摂取バランスが大切なのではないでしょう?
何より食べたい物をすごく我慢することはしたくないですから。

コンビニのパンでははなく、出来ればちゃんと作っているパン屋さんのパンを選びましょう。またグルテンフリーも一度試してみて、体調が良くなればそれでいいのでは?
結局結論は出ていないので、あまり決めつけずにトライ&エラーの気持ちで試してきましょう。最終的な判断はご自身の体がしてくれるのではと思います。

 

それでは、また来週!


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◇ 編集後記

決して先生の意見、パン屋さんやラーメン屋さんに喧嘩を売っているわけではありません!パン好き、ラーメン好きは変わりませんし、これからもお世話になりますのでお願いします。

しかしこういう考えもありますし、正しいのかも知れません。牛乳や食事の回数等々答えが出そうなのに出せない事がまだまだたくさんあります。メリット、デメリットいろいろあるのが、世の常。グルテンフリーもいいですが、バランス良く、ストレスなく、楽しく食事することも大切ですね。

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