三重県四日市市の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報をお届けしたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。
（専門外の病気についての詳細は、各専門科でお尋ねください）

こんにちは、健康ブログ副編集長です。あっという間に4月が終わってしまいました。早くも5月です、ほんとにすごい早さで季節は進んで行きます。

今年の4月といえば黄砂がひどかったせいで、外に出るのも嫌と思った方も多いはず。かなりニュースでも報道されてましたね。

そこで本日のテーマは、

「【2024年5月版】黄砂注意報発令中？！黄砂はいつまで飛来するのか」

です。できるだけ短くわかりやすくお伝えします。

黄砂とは

黄砂ってそもそもどこからやってくる？

黄砂とは、中国のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠の黄土地帯から風で上空に巻き上げられ偏西風によって日本に来ます。実は被害は日本だけでなく、韓国やタイモンゴルなどにも深刻な大気汚染として飛来します。また海洋汚染にも繋がっているようで問題として、中国が発展すればするほど砂漠化や大気の汚染は進み、黄砂の量は増え有害なものとなります。

以前は、九州地方が多く発生しておりましたが、中国、近畿、東海、関東地方、果ては北海道など日本各地で観測されております。

黄砂と花粉症の違い

まぁ簡単ですよね、土や鉱物の粒子と花粉の違いですね（笑）。時期で言うと、黄砂はヒノキ花粉に近く4月にピークを迎えます。ただし他にも体に現れる症状などに差があり、大きな違いは黄砂は頭痛がしたり、逆にくしゃみなどはあまり出ないと言われております。

黄砂に関する現状

2024年5月上旬の黄砂は？

※https://www.data.jma.go.jp/env/kosa/fcst/より
5月3日21時の予測ですが、日本に来ることはなさそうですが、予報ですので油断は出来ません。今年は4月で過去最多の飛来を観測したそうです。

5月3日～のGW後半も天気が良いので、もしかしたらまた飛来する可能性は十分にあります。

実際5月はどうなの？

例年5月に数度飛来しているようですが、2015年以降6月～9月まではほとんど観測されません。

10月に数年に1度観測されるかどうかです。2023年は11月に3度観測されております。（※気象庁の黄砂飛来情報より参照）

しかし、その時期はあまり話題になりませんね。そうなんです結局警戒しなければならないのは3月頃～5月頃と限定的です。

黄砂が人に与える症状とは？

黄砂の症状は？

黄砂は花粉やダニなどと同じでアレルギー反応が起こり不調を起こします。
黄砂の症状は下記のようなものになります。

黄色い鼻水や鼻血　・目のかゆみ、充血、眼精疲労・発熱・喉の違和感、咳の長期化・頭痛・蕁麻疹

などが主な症状で、花粉症とよく似ているのが特徴です。

花粉や黄砂、ハウスダストなどへのアレルギー症状で鼻腔に炎症が起き、副鼻腔にも広がると副鼻腔炎（蓄膿症）を発症したりすることもあります。

黄砂への対策

黄砂への対策としては、下記のようなものが考えられます。

1. 花粉用のマスクと眼鏡で目や鼻、口を守る（黄砂と一緒にPM2.5が飛来するので、マスクは出来るだけブロック性能の高いものを選ぶ）
2. 帰宅後すぐに、衣類や髪をはたいて黄砂を室内に持ち込まない。窓も極力開けないようにする
3. 洗濯物は部屋干しして、黄砂を持ち込まない
4. こまめに掃除し、空気清浄機で部屋の空気をきれいに保つ
5. どうしても体調が悪い場合は、近くのクリニックに相談してください。診断があればアレルギー症状や咳症状などを抑える薬を処方してもらえます。

まとめ

ほぼ花粉と近いですが、花粉症のような薬や治療法などもなく、今流行りの舌下免疫療法は効き目がないです。
また中国か！！と思う人がいるかもしれませんが、以前は日本が中国に大量に工場を作り安価で製品を作っていた過去があります。
どう発展したにせよ、原因の一つは人間の大きな欲が生み出したものだと私は考えます。
黄砂はとても厄介なものですが、なんとか乗り切っていきましょう。

それでは、また今度！

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◇ 編集後記

最近中国の話題って減ってきていると思いませんか？私は結構思ってましてとてもおとなしい気がします。
もしかして何か悪巧みをしているのか？それとも単に元気が無いのか。
確かに広州恒大やカントリー・ガーデンの巨額負債の問題が深刻で国内経済に大きな影を落としております。
中国は今後どう動くのかでまた世界情勢が動く気もしております。何にせよ中国は世界を動かす大きな国だということです。

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