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ご家庭でのクスリの飲み方

適切な服薬をお勧めします

誰もが健康な時ばかりではありませんので、病気になったり、体調が思わしくない時など医療機関に行きます。病院やクリニックでは検査をしたり診察をして、その後必要であればお薬を出します。ここまでは良いのですが、問題はこの後、つまりご自宅での治療なんです。

  • 「抗生物質を3日分処方されたけど、もう熱も下がったし飲まない方がいいよね?」
  • 「血圧も安定しているので、飲む量は自分で調整すればいいね」

お薬に関して、このような判断をされる方が結構多いのが現状ではないでしょうか? 

もちろん何でもかんでも医師の言う通りではいけませんし、自分で判断する事は非常に大切です。

しかしお薬は効果と副作用のバランスを考えて医師が処方しています。プロである医師を信頼することも非常に重要です。そのことが原因で、結果的にご本人にとって良くない結果になることを心配します。

医師と患者さんの考え方のギャップ

診察に行くと、医師は治療指針に則った治療を行います。各々の病気の治療には各学会や厚労省は決めた治療ガイドラインという基準がありますので、通常はそれに従った治療を行うはずです。

血圧が高い人が来院されたら、血圧の値がこれくらいだと高血圧症と判断し、このような治療をしましょうという医師向けのマニュアルみたいなものですね。

医師「血圧が高いので、お薬出しておきますね。食事も少し塩分を控えて下さい」

患者さん「はい、わかりました」

という感じで診察は終了しますが、ご自宅に帰ってからある変化が起こります。

帰宅後の患者さん「でも・・・症状も良くなったきたし、薬の副作用も怖いので時々飲めばいいかな・・・」

医療機関で診察を受けている時は良かったのに、帰ってから考えが少しずつ変わるようです。

もちろんきちんと指示通りに飲む方が多いと思いますが、自分で加減する方も多いの事実。生活習慣病である高血圧症を例に出しましたが、風邪や他の病気でも同じです。

当院でもよくあるケースですが、例えば2週間分薬をお出しして、2か月後にようやく来院する患者さんがみえます。どう計算しても足らないはずなのに、きちんと飲んでいましたと言われる事も(笑)。逆に1カ月分処方しているのに、2週間後に来院し薬が欲しいという方もみえます・・・。

こうなるともうミステリーみたいな話ですが、実際にこのような例はたくさんあり、ご自宅でのケア(特にクスリ)の重要性を感じずにはいられません。

このような状況がどのような事につながっていくか、次項で考えていきましょう。

自己判断時のデメリット

また高血圧症を例に挙げます。前回から1カ月が経った2回目の診察を想像して下さい。

医師「血圧を測定しますね。あれ、下がってないな?薬はきちんと飲んでいますよね?」 

患者さん「え~と、は、はい・・・。飲んでいます・・・」

医師「そうか、薬が効いていないのかなあ。じゃもう少し効果の強い薬を出してみますね」

患者さん「はあ・・・」

この場合、医師はきちんと服用していても効果がないと判断し、さらに効果の強い薬を処方します。

一概には言えませんが、効果と副作用は比例しますので、副作用の出るリスクは増加します。正直に言えるなら良いのですが、薬を指示通りに飲んでない事がわかれば、医師から注意されないか心配な方で黙っている方もいらっしゃいます。日常の診療風景ではよくある事です。

また抗生物質の耐性菌問題も危惧されるところ。

抗生物質治療の基本は、ダラダラ使わずに一気に菌を叩くのが良いとされています。飲んだり飲まなかったりしていると、抗生物質が効かなくなる”耐性菌”という厄介な敵を作ってしまうのです。

抗生物質の内服薬はもう開発されないと言われており、今ある抗生物質が耐性化しないよう、大事に使っていかねばなりません

今まで申し上げてきたのが、入院以外の外来診療の弱点でもあります。診察が終わった後の服薬に関しては、ほとんど患者さんまかせなのです。

賢い自宅ケアの方法

医療機関側から見た、

  1. お薬は指示された用法用量(いつ、どれくらい飲む)をきちんと守る。
  2. 次回の診察では、効果や副作用など正確に医師に伝える(メモなどを取っておくと、忘れなくて良いと思います)。
  3. 何か不調が起こったら放置せずに、すぐに相談する。

簡単な事ですが、案外守れないものですので、覚えておいて欲しいと思います。

病気にもよりますが、薬を飲まずに本来人間の持つ自然治癒力だけに頼るのが良いという方もいらっしゃいます。余分な副作用など心配しなくてすみますが、仕事や辛い症状を早く抑えたいなど様々な事情でお薬を飲む事を選択します。そうであるならお薬のルールを守った方が効果的だと思います。

 

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