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よくわかる”舌下免疫療法”~どんなアレルギーに効きますか?

効果のあるアレルギー性疾患

舌下免疫療法

舌下免疫療法で治療可能なアレルギー

舌下免疫療法は「原因物質を薬にしたものを飲んで免疫を得る」という治療法です。どのようなアレルギー性疾患にも効果がありそうですが、現在のところはたった2種類のアレルギー性疾患に限られます。スギ花粉によるアレルギー性鼻炎(花粉症含む)、ダニアレルギーのふたつになります。

理由は舌下免疫療法の薬が、スギ花粉用のシダキュア®舌下錠と、ダニアレルギー用のミティキュア®舌下錠の2種類しか製造されてないからです。

ですので舌下免疫療法の治療の前には、必ず原因となる物質を特定しなければなりません。イネ科植物に反応しているのにミティキュア®ダニ舌下錠を服用しても意味がないのです。血液検査によって原因となる物質は特定出来ますので、まずは検査から始めて下さい。

アレルギーの検査

アレルギー抗原の血液検査には様々な方法がありますが、当院で行う代表的な2つをご紹介します。

1.静脈からの血液検査(view39:ビュー39と読みます)

腕の血管から血液を採取する通常の方法で、39種類のアレルゲンを調べることが出来ます。調べられるアレルゲンは、下記の通りです。

①吸入系アレルゲン
ハウスダスト、ヤケヒョウヒダニ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア、アスペルギルス、カンジダ、マラセチア、ネコ(フケ)、イヌ(フケ)、ゴキブリ、ガ、ラテックス
 
②食物系アレルゲン
卵白、オボムコイド、ミルク、小麦(実)、大豆、米、ソバ、ピーナッツ、ゴマ、エビ、カニ、リンゴ、キウイ、バナナ、サバ、サケ、マグロ、牛肉、鶏肉、豚肉
 
となっております。検査代だけで、3,000円~4,000円(3割負担の場合)くらいです。
 

2.指先からの血液で出来る検査

イムノキャップラピッドという検査キットを用います。

スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、ヤケヒョウダニ、イム皮膚、ネコ皮膚、ゴキブリの8種類を対してアレルギー反応があるかを確認できます。測定時間も20分と短いのもメリットで、小さなお子さんに向いていると思います。

アレルギー検査 イムノキャップラピッド

 

 

 

 

 

 

まとめ

本文でお話したように、現在舌下免疫療法が出来るアレルゲン(原因物質)はスギ花粉とダニのみ。もっとたくさんのアレルゲンが治ると良いのですが、薬剤の製造に手間とコストがかかるので、難しいようです。

ただ国民病とまで言われる「スギ花粉症」が治る可能性があるという事実は、大変頼もしいと思います。当院ホームページ、関連サイトなどから情報収集して頂き、理解・納得の上で取り組む方が増えると嬉しいです。

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