健康ブログ~『感染症のリスク?意外と知らない鼻骨骨折』
足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報をお届けしたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。(専門外の病気についての詳細は、各専門科でお尋ねください)
はじめまして、健康ブログ副編集長の副編集長です。1月より私も健康ブログに投稿させていただくことになりました。今後とも宜しくお願い致します。
2024年の年始には色々災害や事故など、不幸なことが続きました。私も昨年末より腰を痛め今も治療中です。怪我や体の不具合は早めに治療して快方に向かって欲しいところです。今回はNBAで活躍する八村塁選手が最近見舞われた鼻の骨折についてお話出来ればと思います。
本日のテーマは、
『決して甘く見てはいけない! 鼻骨骨折とは?』
八村塁選手が怪我をしました!
日本人で3人目のNBA選手となった八村塁選手は現在ロサンゼルス・レイカーズというチームに所属しております。
富山県富山市で生まれ、現在身長は203cmで100kg超の八村選手ですが、2023年11月22日の試合中に鼻を骨折してしまいました。こんな屈強な男性でも、鼻は鍛えることは難しいです。
ただし彼は、5試合欠場しただけで14日後にはフェイスガードを着用し再びコートに立ちました。余談ですが、フェースガードは2002年日韓ワールドカップにて当時ガンバ大阪の宮本恒靖さんがつけて大きな話題となりました。
その出で立ちはまさに、アメリカのダークヒーロー「バットマン」でした。私も衝撃を受けましたが流石に真似はしませんでした。
それからというもの、サッカーのみならず鼻骨骨折をしたスポーツ選手はフェースガードをつけて出場する人が見られるようになりました。
鼻骨骨折とは?
八村選手の折れた鼻のことをお話しますと、折れた鼻は鼻の上部上半分を形作っている、鼻のつけ根に存在するのが鼻骨だそうです。その骨が衝突などで折れてしまい鼻筋が折れたり、曲がったりしてしまったのが鼻骨骨折です。鼻骨は他の骨に比べ折れやすいそうで、くれぐれも注意したいです。
スポーツで骨折したり接触など子供が喧嘩して折ったり、原因は様々ですね。私もバスケットをしているので気をつけたいところです。
鼻骨骨折の症状
鼻骨が折れるとほとんどの場合は鼻血を伴い、見た目でへこんでたり曲がったりしているそうです。
基本的には命に別状はありませんが、衝撃が強く頭や顎なども複合的に折れてしまう場合もありますので、くれぐれも油断しないようにしましょう。また一時的に物が二重に見えたり視力低下も併発する場合があります。
鼻骨骨折の診断と治療
放っておいても治癒はする場合がありますが、その場合鼻が変形したままで見た目が変わってしまうこともあるそうです。もしかしたら、鼻を骨折したお陰でモテモテになるなんて幸運もあるやらないやらですね。
と冗談はさておき、明らかに鼻が変形して鼻血が止まらないのであれば必ず形成外科や耳鼻咽喉科などを受診してください。
診断はまず、レントゲンやCTなどを使います。患部の状態によってではありますが、当日整復が可能です。(鼻骨骨折は耳鼻咽喉科によっては治療出来ない場合もあるので、必ず事前に確認しましょう。)
治療方法は麻酔を施し、鼻用の特殊な鉗子を使って鼻の外から挟んで正常な位置に戻します。その後は鼻の中にガーゼを詰め込み、外はギプスで固定し終了です。
30分程度の手術で済むようです。手術後は数日間ガーゼを詰めっぱなしにし、お風呂や飲酒などは控えて過ごします。シャワーなどは短時間であればいいです。もちろん、その間スポーツもしないほうがよいと思います。
その他感染症のリスク
鼻骨骨折は衝撃が強かった場合、頭部などにも影響が出ていないか調べる必要があります。特に衝突の前後の記憶がない場合などは要注意です。
頭蓋骨まで損傷しているかもしれません。その場合は鼻血だけでなく髄液が鼻から流れ出し髄膜炎を引き起こす場合があります。最悪死亡してしまうなど、とても危険な状態になりかねません。
鼻の骨が折れたかも?と思ったらすぐに病院で診断を受けましょう。
まとめ
最後までお付き合い頂き、有難うございました。本日は『決して甘く見てはいけない!鼻骨骨折とは?』というテーマでお話を進めてきました。いかがでしたでしょうか?
鼻を骨折しただけで最悪の事態になるなんてびっくりしますよね。特に激しいスポーツなどをしている方は要注意です。また小さなお子さんを持つご両親も子供が壁に激突したり、激しく頭から転んだ場合はすぐに病院に行ってくださいね。
それではまた次回よろしくお願いします!
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◇ 編集後記
私は1月より、ウェブなどを任されるようになりました。編集長はかなりの頻度でブログを更新しておりますので、それに負けないように頑張って行きたいと思います。
私は大学の頃から現在まで約20年くらいバスケットを続けておりますが、実はバスケットを始めてから捻挫を始め、ほとんど怪我をしたことがないのです。ただ、近年腰が痛くあまり無理が出来ない状況でストレスが溜まっております。
鼻骨骨折で重篤な症状になったということはあまり聞きませんが、くれぐれも気をつけて欲しいと思います。
皆様が、健康で長生き出来ますようにといつも願っております。
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