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よくわかる舌下免疫療法~治療の流れ

それでは実際の治療はどういう感じで進んでいくのか、治療の流れについてお話を進めて参ります。
治療手順は大きく4つに分かれます。

  1. 初診:舌下免疫療法の説明、アレルギー検査など
  2. 再診(2回目):治療の意志確認後、クリニック内での初回服薬
  3. 再診(3回目):1週間後の診察
  4. 再診:(4回目以降):お薬の継続、4週間ずつの診察

なおスギ花粉症とダニアレルギーでは、舌下免疫療法の流れが少し違いますので分けてご説明致します。

スギ花粉症の場合

1.初診

STEP1 受付にてスギ花粉症の舌下免疫療法希望」であることをお伝え頂き、診察を受けて頂きます。

STEP2 医師が 舌下免疫療法の適応かどうかや、患者さん自身の治療への意志などを確認します。その後、採血検査(特異的IgE抗体検査)を実施します。

STEP3 舌下免疫療法の同意書をお渡ししますので、ご自宅で治療法の理解も含め、じっくりと検討して下さい。治療法やリスクを納得された場合は同意書にサインをして頂き、次回初回投与の際に、必ずこの同意書をご持参ください。

♦注意!
同意書にサインがない場合は、治療が開始出来ませんのでご注意下さい。

2.再診(診察2回目)、初回のクリニック内での投与

STEP1 受付にて「スギ花粉症の舌下免疫療法の初回投与」を受けたいことをお話し下さい。

♦注意!
初回投与時は服用後30分ほど院内でお待ち頂く必要がありますので、午前中であれば10時半までに、午後は17時までにご来院下さい。

STEP2 診察室にて前回の採血結果を確認し、舌下免疫療法の適応の有無、同意書のサインと内容の理解を確認後、初回投与薬シダキュアを処方致します

STEP3 初回服薬は院内で行います。院内でスタッフの立ち合いのもと、処方薬を舌の下に置き1分間保持します。1分経過したら飲み込んで下さい。その後5分間はうがい・飲食を控えてください。

STEP4 副作用がおこらないか確認するために、待合室で30分お待ち頂きます(万一ご気分が悪くなったら、スタッフにお声かけください)。

STEP5 その後30分経過後、帰宅される際にスタッフにお声かけ頂き、問題がなければ診察終了です。

3.初回服用の翌日~7日目までに患者さんにして頂くこと(毎日の薬の飲み方)

STEP1 1日1回治療薬を舌の下に置いて、1分間保持します。1分間保持したら飲み込んで下さい。お飲み頂く時間帯はいつでもよいのですが、午前中が望ましいです(副作用が起きた時の対処がしやすいため)。その後5分間はうがい・飲食を控えてください。

STEP2 服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。朝の投与での注意は、投与後通勤のために走ったり、その後温かいシャワーなどを浴びると副作用が出やすくなりますので、ご注意下さい。

4.初診から1週間後の再診(3回目受診)とそれ以降

STEP1 1週間後に再診です(きっちり1週間後が無理であれば1週間以内に再診でもOK)。診察にて口の中に腫れがないか、口の中やのどや耳のかゆみ、のどの違和感などの副作用がないか確認します。

STEP2 問題がなければ、舌下錠(今回は5000JAU)を2週間処方、診察終了となります。

STEP3 2週間後再診(きっちり2週間後が無理であれば2週間以内に再診でもOK)、診察にて口の中に腫れがないか、口の中やのどや耳のかゆみ、のどの違和感などの副作用がないか確認します。

STEP4 問題がなければ、舌下錠(5000JAU)を4週間処方して診察終了です。その後は4週間おきに診察に来て頂きます。

 

ダニアレルギーの場合

1.初診

STEP1 受付にてまず「ダニアレルギーの舌下免疫療法」希望であることを伝えて頂き、診察を受けて頂きます。

STEP2 医師が 舌下免疫療法の適応があるかどうか、患者さん自身の治療への意志などを確認します。その後、採血検査(特異的IgE抗体検査)を実施します。

STEP3 舌下免疫療法への同意書をお渡ししますので、ご自宅で治療法の理解も含め、じっくりと検討して下さい。治療法やリスクを納得された場合は同意書にサインをして頂き、次回初回投与の際に、必ずこの同意書をご持参ください

2.再診(診察2回目)、初回のクリニック内での投与

STEP1 受付にて「ダニアレルギーの舌下免疫療法の初回投与」を受けたいことをお話しください。

♦注意!
初回投与時は服用後30分ほど院内でお待ち頂く必要がありますので、午前中であれば10時半までに、午後は17時までにご来院下さい。

STEP2 診察にて採血結果、舌下免疫療法の適応を確認、同意書のサインと内容の理解も確認後、初回投与薬ミティキュアを処方致します。この際に、抗ヒスタミン薬も1週間処方します。

♦注意!
同意書にサインがない場合は、治療が開始出来ませんのでご注意下さい。

STEP3 院内でスタッフの立ち合いのもと、まず抗ヒスタミン薬をお飲み頂きますその後待合室で15分ほどお待ち下さい抗ヒスタミン薬が効いてくるまで待ちます)

STEP4 15分経過後スタッフの立ち合いのもと、今度はミティキュア(3300JAU)を舌の下に置き、1分間保持します。その後お薬を飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えてください。

STEP5 副作用がおこらないか確認するために、待合室で30分ほどお待ち頂きます。万一ご気分が悪い時は、スタッフにお声がけください。

STEP6 その後30分経過後、問題がなければ診察終了となります。

3.初回投与の翌日~7日目までに、患者さんにしていただくこと(毎日の薬の飲み方)

STEP1 初回時と同様、まず抗ヒスタミン薬を服用しますその後15分お待ちください。

STEP2 15分後、治療薬ミティキュアを舌の下に置いて1分間保持します。投与する時間帯はいつでもよいのですが、午前中が望ましいです(副作用が起きた時の対処がしやすいため)。

STEP3 薬を飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えてください。

STEP4 服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。朝の投与での注意は、投与後通勤のために走ったり、その後温かいシャワーなどを浴びると副作用が出やすくなりますので、ご注意下さい。

4.初診から1週間後の再診(3回目受診)とその後

STEP1 1週間後に診察に来て頂きます(きっちり1週間後が無理であれば1週間以内に再診でもOK)。診察にて口の中に腫れがないか、口の中やのどや耳のかゆみ、のどの違和感などの副作用がないか確認します。副反応がなければ、1週間で抗ヒスタミン薬の内服は終了します
*ミティキュアの副反応症状が強い場合は、次回再診までの2~4週間程の抗ヒスタミン薬の内服を続けることもあります。

STEP2 問題がなければ舌下錠(今回から10000JAU)を2週間処方、診察終了となります。

STEP3 2週間後再診(きっちり2週間後が無理であれば2週間以内に再診でもOK)、診察にて口の中に腫れがないか、口の中やのどや耳のかゆみ、のどの違和感などの副作用がないか確認します。

STEP4 問題がなければ舌下錠(10000JAU)を4週間処方します。これ以降は問題がなければ、月に1回の診察となります。

 

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