花粉症 レーザー治療について
花粉症に効く!炭酸ガスレーザー治療
レーザー治療とは?
「毎年春先の、ツラ~い花粉症シーズン・・・アレルギーを抑える薬は飲んではいるけど、何か、楽になる治療法ってないのかな・・・」
お悩みの元であるアレルギー反応とは、抗原抗体反応と呼ばれています。簡単に申し上げると、抗原(例:スギ花粉)が体に侵入、体の免疫システムが防御体制に入り、花粉から守ろうと抗体を作ります。再び花粉が侵入してくると、抗体が細胞に結合して化学物質(例:ヒスタミン)を放出し、くしゃみで体外に吹き飛ばす、鼻水で洗い流し、鼻を詰まらせて中に入れないようにする。このような素晴らしい免疫防御反応を持っているのですが、ただ体に現れる症状はツラい・・・
そういうお悩み解決の方法をご紹介致します。それが「レーザー治療」です!
反応の起こっている場所(鼻粘膜)をレーザーで焼きます。そうすることで反応部位をなくし、あのツラ~い花粉症の症状を一定期間抑えることが出来ます。その間は、快適な生活が送れるようになるということですね。
長い期間かけて薬を飲む必要もなく、また眠気のある薬を我慢して飲む必要もありません。比較的早く結果を得ることが出来ますので、とにかく今シーズンを乗り切りたい!という方にはうってつけだと考えます。
レーザー治療に関しては動画からもご覧いただけます。
レーザー治療に向いている方
- 薬を服用してもあまり効果がなく、症状がキツい方
- 3大症状の中で、特に「鼻詰まり」の症状がキツい方
- 薬の副作用がキツい方、心配な方
- 仕事や学業が忙しく、なかなか受診出来ない方
- 近い将来に妊活を考えていて、花粉症シーズンに薬を控えたい女性の方
レーザー治療を受けて頂けない方
- 安全な手術とはいえ、じっとする事が出来ない年齢のお子様(9歳以下のお子様はむずかしいかも知れません)
- 特に小さなお子さんに関しては、前処置の麻酔のこと(綿花を鼻の奥に入れますので、少し痛みを伴います)、レーザー照射時の熱感などをしっかり納得させておいて頂くことが重要。
何となく説明するのではなく、メリットデメリット、手術の負担などは納得して臨むようにお願いします。 - 妊娠している方(妊娠前・授乳中は大丈夫です)
- 麻酔アレルギーのある方
- 血液疾患のある方、抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を服用中の方
レーザー治療が可能な時期について
基本的に花粉が飛散している時期(1月~5月)は手術が出来ません。理由は、レーザー手術後2週間頃までは手術の影響で鼻づまりがひどくなるからです。花粉飛散時期と重なると、ただでさえツラいのに更に厳しい状態になってしまいます。ですので、ご希望の方は6月~12月頃までに終えるようにして下さい。
(注)11月~12月は予約がかなり集中しますので、出来ましたらお早目に予約を入れて頂くことをお勧めします。
※2024年6月時点 ご予約は9月以降となっております。
その他、知っておいて頂きたいこと
効果持続期間
効果は1~2年程度(個人差があります)です。これは焼灼した鼻粘膜が再生してくる為で。ある意味安全な手術だと言えます。レーザー治療をして頂ければ、そのシーズンはかなり症状が楽になります。
再手術
上記のように再生した部位を再度レーザーで焼くことは可能です。患者さんの中には、毎年レーザー治療を希望される方もみえます。
費用
花粉症レーザー治療の費用は、3割負担の方で1万数千円とお考え下さい。(詳細はお電話でお問い合わせください)
保険によっては手術金が給付されるタイプのものもありますので、ご自身の医療保険がレーザー治療が給付範囲かどうか、事前に確認しておかれると良いと思います。
レーザー治療の流れ
事前診察
手術が可能な方かどうか、手術内容、費用等をご説明致します。
OKであれば、術前の採血と手術日の予約をして頂きます。同意書もお渡ししますので、手術当日にはお持ち下さい。
保護者の方がお子様の予約をされる場合、お子様に手術の内容、麻酔の件、施術のことなど理解と納得を得ておかれることをお願い申し上げます。ここが曖昧ですと、麻酔の段階で嫌がったり、手術を怖がったりして実施出来なくなります。宜しくお願い致します。
手術当日
手術前に麻酔をかけます。麻酔液を浸した細いガーゼを鼻に入れて、麻酔します。なお当院では痛みを極力少なくするため、術前30分程時間をかけて、しっかり麻酔をします。
それでも鼻の奥に綿花を詰めますので、少し痛みを訴える方もいらっしゃいます。あくまで一過性ですので安心して下さい。
手術自体は20分くらいで終わりますが、合計1時間程度かかり、予約制です。
術後の処置
手術が終わって終了ではなく、もう少し後処置がございます。
術後はカサブタがつくので、一時的に鼻づまりが悪化します。術後の施術としてカサブタをはがす処置を行い、傷口が治っていくことで鼻づまりは改善していきます。
傷口が治る期間は個人差がありますが、処置は多い人で5回、少ない人で3回程度で終わります。処置は麻酔をひたした綿花を鼻に入れますので、痛みはあるかと思いますが、ご了承下さい。