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新しいインフルエンザ予防薬「フルミスト」

フルミスト点鼻液を導入します!

当院では従来のインフルエンザワクチン注射に加え、針のない「フルミスト点鼻液」を導入致します。

接種対象:2歳~18歳

接種回数:1回

価格:8,000円

フルミストは、2003年にアメリカ食品医薬品衛生局(FDA)に認可され、米国疾病予防管理センター (CDC) と米国小児科学会 (AAP) によって推奨されています。2011年からヨーロッパでも認可・発売されており、効果や安全性ついては実績が示されております。

日本でもようやく許可がおりる事になり、当院も新発売時の9月26日以降、導入する予定です。

簡単に「フルミスト点鼻液」の特徴を説明致します。

  1. 2歳~19歳未満の方に使えます!
  2. 何といっても”針”がなく、痛みから解放されました!
  3. フルミストは1回(両鼻)でOK!
  4. 不活性タイプではなく、弱毒生ワクチンです!

わかりにくいかも知れませんので、もう少し説明致します。

2歳~19歳未満の方に使えます!

比較的若い方への投与のみの適応症となっています。主に当院では注射の針の有り無しがわかる年齢から、2歳~19歳未満の方にお勧めします。

ただし納入本数には制限があり、特に今年は多くないと思われます。終わり次第終了となりますので、ご興味のある方はお早めにご確認下さい。

接種針がなくなりました!

何回も申しておりますが点鼻薬ですので、針がありません。従来の痛みが苦手で・・・という方には朗報ではないでしょうか?

両鼻へ、2回の噴霧で終了します。

1回でOK

通常は生後6か月~12歳までは2回接種ですが、フルミストはそれぞれ両方の鼻に吸入して終了となりますので1回で終えることが出来ます。

価格は通常2回接種した価格よりも少し高くなると思いますが、1回で済むというメリットは充分にあります。

タイプは弱毒生ワクチン

私たちが普段接種しているワクチンには、いろいろな種類があります。

生ワクチンは生きた状態の病原菌(ウイルスや細菌)をそのまま使用したワクチンです。そのままといっても可能な限り弱毒化したものを使うため、自然感染のような強い症状は出ません。また、自然感染に近い状態で免疫を得られることから、効果が出やすいです。

しかし弱毒化していても病原菌を体内に入れることに変わりはありません。そのため、体質や体調によっては発熱をはじめとした症状が出ることがあります。

生ワクチンはBCG、麻疹、風疹、ロタウイルスなどが該当します。

フルミストは一番左の「生ワクチン」に該当し、インフルエンザそのものに罹患する恐れはあります。充分に体調管理をした上で接種して下さい。

接種出来ない方

  • 2歳未満と19歳以上の方
  • 接種当日に熱のある方(37.5度以上)
  • 妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方
  • 5歳未満で繰り返す喘鳴の既往があり、現在も喘息症状がある方
  • ミトコンドリア脳筋症の患者さん
  • 無脾症患者
  • 卵白やその他のワクチン成分に対して重度のアレルギーのある方やアナフィラキシーの既往がある方
  • アスピリン服用中の方
  • 免疫が著しく低下している方、または免疫力が著しく低下している人と同居している方
  • 中枢神経系の解剖学的バリアー破綻(人口内耳など)がある患者さん

副作用について

  • 接種後に鼻汁、鼻閉、咽頭痛、咳、発熱などが見られる場合があります。
  • 弱毒化されたものではあるが、インフルエンザに罹患する人が1.8%(50人に1人)程度います

その他注意事項

  • 注射と違い、痛みがないことが利点ですが、極端に鼻への噴霧を拒否する場合は接種が出来ません
  • ワクチンの効果を充分得るために、当院では鼻汁の吸引を行ってからの接種とさせていただきます
  • 泣き叫ぶようなお子さんは接種したワクチンが出てしまい、効果がみられない、または弱まる可能性があり、従来の注射のワクチンへの切り替えをご案内することがあります
  • 飛沫または接触によって水平伝播(人から人への感染)の可能性があります。接種後1~2週間は乳児や重度の免疫不全者との接触は可能な限りお控え下さい
  • 在庫管理のため、キャンセルは不可とさせて頂きます

上記内容(メリット、デメリット)をよく読んでご理解頂き、ご予約をお願い致します。

<フルミスト点鼻について>(Youtubeリンク)

 

まとめ

医薬品ですので詳しいデータもありますが、それよりも「患者さんにとってどう変わるのか?」という視点で書きました。おおよその内容が伝われば幸いです。

フルミストは新しいタイプの医薬品であり、何といっても痛みと言うマイナスがなくなりました。今後もおそらく年齢がもっと広がったり、新しい経鼻ワクチンが出てくるかも知れません。

今後も新しい取り組みには極力対応し、医療の進歩を共有出来るよう取り組みます。

 

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