メニュー

『 歯磨きとガン予防の意外な関係 』

[2021.02.01]

足立耳鼻咽喉科が発行する健康ブログです。
地域の皆様の健康の一助になるよう、情報発信しています。


こんにちは、健康ブログ編集長です。
皆さんの”歯”は健康ですか? 定期的に健診を受けている方、ほったらかしで痛くなったら歯医者に行く方など様々ですが、歯の健康は全身の健康にもつながっています。
そして恐ろしい病気とも無縁ではありません。


本日のテーマは、

「 歯磨きとがん予防 」

歯に関するテーマは、私の関心事項のひとつです。理由は、歯で悩んだ時期が長かったからなんですね。聞きたくないでしょうが、私の歯の歴史を紹介することが今回は必要だと思いますので、お聞き下さい。

ブログ編集長の黒歴史

小さい頃は歯のコンクールの候補になるくらい、虫歯が少なかったカワイイ~子供でした。
しかしいつからか虫歯が多くなり、歯医者通いの回数が増えて結構な割合で義歯になってしまいました。

そして10年前に部分インプラントまで導入することになってしまったのです・・・。
別に口内衛生が悪いという訳ではなく、ちゃんと1日2回は欠かさず歯磨きをしていました。
ただチョコレートなど間食もわりかししており、これが原因のひとつだったのかも知れません。

昔は今と違って虫歯→削って→抜歯という時代で、歯磨き指導をして歯をなるべく残そうというよりも、抜歯して保険点数を稼ごう(まっとうな歯科医の方には謝ります)という悪しき時代でもありました。ご存知のように歯は失ったら生えてはきませんね。そして生きる=食べることで、食べることにおいて歯は非常に重要な臓器です。

ですので歯磨きは正しい方法で欠かさず行うことが大事。そして食生活も虫歯を意識して食べることも大事なのです。
(ここに関しては、また別な号でお話します)

 

歯磨きはがんリスクを減らす?

はい、歯の重要性を再認識頂いた上でお話を進めて参りますね。

「歯磨きと、がんとの関連性」について、こんな研究結果が出ています。
(1月24日の読売新聞の”教えて!ヨミドッグ”の記事を抜粋させて頂いております)


歯磨きの回数と、頭~首にかけて出来る「頭頚部がん」や「食道がん」との関係について、約3500人(国内)を対象とした調査を実施。

1日1回歯磨きをする人を基準にすると、歯磨きをしない人ががんになる確率は1.8倍。
逆に1日2回以上歯磨きをする人のがん発症リスクは・・・・・・2割減です!

日本や欧米人、2万人以上を対象にした別の研究でも、1日1回以上歯磨きをする人は、頭頚部がんを発症するリスクが2割減っていたそうです。

 

歯磨きをしないと、がんになりやすい理由

お口の中の衛生状態が悪くなると、虫歯菌が粘着性のあるプラークを形成し、歯周病菌など様々な細菌が繁殖しやすい環境になります。
細菌感染がいつもずっと続く状態です。

細菌感染に対して、体は防御反応をとり細菌を排除する為に免疫が発動、炎症を起こします。
細菌が居座ると炎症が治まらず、この慢性的な炎症が細胞内の遺伝子を傷つけてがんになりやすくなるというメカニズムです。

また口内の細菌が出す”アセトアルデヒド”が、がんのリスクを高めるとも言われています。

昨年発表された最新の研究結果によりますと、歯周病菌などの一部の口内細菌が、食道がんの発症に関わる可能性があることが分かりました。

いかがでしょう? 恐ろしい研究結果ですね~。あまり神経質になる必要はないですが、お口の中の健康状態が全身の健康に大きく影響します。
正しい磨き方で、1日2回以上歯磨きを習慣にしましょう。

この記事をご覧になられて早速始めてみようと思った方向けに、歯磨きのポイントを少々伝授致します。

  • 歯ブラシ=高価なものでなくて結構ですが、ただ早めに交換して使う方が良い思います。ブラシの状態、細菌の繁殖などが理由です。いろいろな形がありますが、一長一短ですので複数使うとカバー出来ます。
  • 電動歯ブラシ=賛否ありますが、手より確実に磨けるという意見が優勢だと思います。専用メーカーなら低ランクでもOK。
  • 歯磨き=美しい歯も大事ですが、殺菌力のある歯磨き粉を使用して下さい。コンクールという歯磨き剤は超お勧め!
  • 磨き方=力をあまり入れない。柔らかい歯茎に負担がかかりますので、ペンシル握りをお勧めします。5分~10分間くらいはマッサージも兼ねて行いましょう。
  • そして、もうひとつ大事な事。食べ方に関してですが、ダラダラ食べは禁物、なるべく口内に食べ物がある時間を短くすることが大切です。


以上、歯磨きの主なポイントをご紹介しました。

そしてもうひとつ大事なポイントは、唾液!唾液の効用は言うに及ばずですが、口呼吸になると唾液が減り口内が乾燥してしまいます。唾液は虫歯予防にも重要な要素ですし、感染症防止も兼ねて鼻呼吸を心がけましょう。

口内細菌の減少と共に、歯槽膿漏の予防にもなりますよ。歯は一生もの、大切にして下さい。


それでは、また来週!


--------------------------------------
◇ 編集後記

私くらいの年齢の方は、削る・抜くが治療の基本だったのではないでしょうか?
ですので、ブリッジ(土台となる健康な歯も削り、そこに負荷が与える良くない治療)だらけという方もみえます。将来的に大きな不安を残す治療ですね。
今はなるべく削らない・抜かない治療に変わってきています。

歯で苦労しましたので、10年前くらいからプロの指導を参考に、自分でも勉強してかなり改善したと思います。
歯磨きの回数は1日3回、間食は食後のみ、口内虫歯菌は激減した?と自負しています。

まだ若いし、歯もいっぱいあるし・・・怠っていると将来必ず後悔します。是非いまから始めて欲しいですね~。

 

---------------------------------------

コロナ感染が拡大していますが、正しく知り、賢く対応していきましょう。

ウィルスが繁殖しやすい季節です。マスク・手洗い・アルコール消毒・3密対策は忘れずにお願いします。


人生を上手く生きていくには、常日頃からの準備が一番です。


☆ 花粉症の方!つらいアレルギー性鼻炎の対策を打っておきましょう。

 ・初期療法!転ばぬ先の杖です。1月下旬頃から花粉症の薬を飲み始める治療法で、単純ですが効き目大! 

 ・根本的に治る可能性大! 舌下免疫療法を始めてみませんか?

 ・即効性なら、レーザー治療です!  

  (注意)花粉が飛散し始める季節から逆算して締切を設けています。12月初めが限界、ご希望の方は一度お問い合わせください。


 ・通院が難しい方、コロナ感染が心配な方、オンライン診療を考えてみませんか? 

---------------------------------------------

「 安心・安全で人に優しいクリニックをつくり、地域社会に幸せの循環を創る 」

1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8
2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

----------------------------------------------

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME