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『 デジタル機器が、子どもたちに与える影響とは?』

[2021.01.11]

足立耳鼻咽喉科が発行する健康ブログです。
地域の皆様の健康の一助になるよう、情報発信しています。


こんにちは、健康ブログ編集長です。

寒いですね~。今年は本当に寒い。私はスキー系のスポーツはしませんが、雪の量もかなり多いようですので、ウィンタースポーツ好きにはたまらないでしょう。

一方コロナ感染は拡大し続けて、地域によっては緊急事態宣言も出ています。充分にご注意下さい。
自粛疲れも確かにわかりますが、この冬をまずは乗り切る為にもステイホーム!ですよ。

でも室内ばかりだと、デジタルデバイスを使う時間も増えてしまいます。これも違った問題が出てきます。

 

本日のテーマは、


「 デジタル機器が、子どもたちに与える影響 」

 


新年いきなり教育問題に取り組みます。健康はどうしたの?と聞かれそうですが、子どもたちの健康にも大いに関係のある話題です。最後までお付き合い頂ければ幸いです。

 

デジタル教育の結果発表


現在世界各国で従来の教育の見直しがされています。従来の対面授業をウェブに、紙の教科書をデジタルに。エドテック(エデュケーション+テクノロジー)という造語が生まれていますね。

たしかにデジタル機器の発達や通信インフラの整備環境を見ると流れはわかります。デジタルの波は止められませんし、子どもたちも生まれた時からのデジタル世代ですからね。

Zoomなどの授業になれば、何らかの理由で通学出来ない子たちも皆平等に授業を受けられる、良いことずくめみたいですが、果たしてそうなんでしょうか?


各国が行った試験的なデジタル授業、デジタル教科書の結果が発表されていますが、想像とは違った結果でした。


デジタルとリアルでの学習効果は、デジタルの方が劣っていた・・・

デジタル機器の目や脳への懸鼓被害は、まだ調査途中であるが、大きな問題を抱えている・・・

確かに目などへの悪影響は充分考えられますが、学習効果そのものも良くなかったとは、正直驚きです。

欧州の若者17万人以上を対象にした研究では、紙媒体で読む方が理解度が高いことがわかっています。そして興味深い点ですが、幼い頃からデジタルに慣れ親しんだ世代ほど、紙の優位性が高かったそうです。つまり若いデジタル世代であっても、紙媒体の方が良いという結論です。
意外ですね~。紙媒体には記憶を定着させる要素が多く、レイアウトや形状も記憶できますし、メモを書き込んだりして注意力を高めることが出来ますね。

私もデジタル好きですが、これはきちんと読みたいとか、しっかり把握したい内容のものは必ずプリントアウトして、アンダーラインや書き込みをしながら読み込んでいます。

読むと同時に、手を動かすという行為も非常に記憶には有効だそうです。キーボードや画面をフリックする動作に使う体の部位は2~3箇所だそうですが、書くという行為にはかなりの数の部位が使われているそうで、記憶にひと役買っています。


そして子どもが小さい頃よくやってあげた”読み聞かせ”も、デジタルではなく紙媒体が良いそうです。深く読むことに慣れる10歳ごろまでは可能な限り紙媒体で学習させて集中力を高める機会をとったほうがいいと言われています。

なるほど。小さい頃は紙主体、少し大きくなってきたらデジタルも取り入れる。これが良いようです。
もちろん小さい頃からデジタルに慣れさせることも大切ではありますので、それはそれで時間などを考えながら取り入れるといいですね。

このような結果からも、おそらく教育は従来の対面と紙に加えて、補足的~半々くらいがデジタル化していきそうです。

 

デジタル機器の健康に対する影響

 

そして気になる健康への影響をどう防ぐかです。

一時デジタル機器が発する電磁波の健康被害が問題になりましたが、結局結論が出ないままですね。目や脳への悪影響がないとは言い切れませんし、成長段階の大切な時期ですので出来れば控えたいところです。

小児科学会などの提言を拝見しても、うつ傾向になる率が高いと書かれています。VDT(Visual Display Terminal)症候群と言って、コンピューターディスプレイを長時間見ることで、眼精疲労、頭痛、視力低下、肩こり、イライラ感、抑うつ症状などが増加します。これは容易に想像できますね。

デジタルは避けられないけど、時間や見る姿勢などを注意しておかないと悪影響、将来の健康被害が予測されています。

連続使用は1時間以内、必ず休憩を10~15分程度とることというVDT症候群防止策を2002年に厚労省が出していますが、20年近く前の基準で大人向けでもありますので、成長段階の子どもにはより厳しい対策が必要だと思います。


現状は学校、各家庭に任すことになりますが、小さいうちに早めにルールを設けて、子どもにも理解させることが大切ではないでしょうか?
スマホやゲームには、人を中毒患者にするような魔力みたいなものがあります。大人でもそうですから、子どもには抗えないでしょう。
その魔力に取りつかれてからでは遅いので、最初の段階からある程度きっちり管理する、そして無理やりではなく子どもとしっかり話し合って、ルール化することが大切な気がします。

え、お母さん自らスマホ中毒・・・子は親の言葉ではなく、背中を見て育ちますよ・・・ご注意下さい。


それでは、また来週!

 

 

 

 

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◇ 編集後記


かなり昔ですが、「JM」という洋画がありました。キアヌ・リーヴス主演、北野たけしも出演していたと記憶しています。

その中で、デジタル社会の弊害”電磁波による病気”に人類は侵されているという設定でした。
電磁波などが健康に及ぼす影響も心配です。映画のようにならないことを祈ります。

この映画の中では、キアヌの後頭部にジャックの差し込み口があり、情報をダウンロード出来るようになっていました。
スゴい、これなら記憶しなくていい・・・なんてことを考えたものです。

でもあながち空想の世界の話だけではないような気もします。デジタルもほどほどに・・・。

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コロナ感染が拡大していますが、正しく知り、賢く対応していきましょう。

ウィルスが繁殖しやすい季節です。マスク・手洗い・アルコール消毒・3密対策は忘れずにお願いします。


人生を上手く生きていくには、常日頃からの準備が一番です。


☆ 花粉症の方!つらいアレルギー性鼻炎の対策を打っておきましょう。

 ・初期療法!転ばぬ先の杖です。1月下旬頃から花粉症の薬を飲み始める治療法で、単純ですが効き目大! 

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  (注意)花粉が飛散し始める季節から逆算して締切を設けています。開始は今年の春以降になります。お気軽にご相談下さい。


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「 安心・安全で人に優しいクリニックをつくり、地域社会に幸せの循環を創る 」

1、足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8


2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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