『 健康ブログ~秋本番ですが・・・アレルギーの方は要注意です!』
三重県四日市市の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。本職は耳鼻咽喉科領域の治療を専門としていますが、当ブログではもう少し広い視野で、より快適に生活できる情報を発信します。流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。宜しくお願い致します。
こんにちは、健康ブログ編集長です。日によって日中暑い時もありますが、朝夕はすっかり涼しくなってきました。いよいよ秋です、秋とくれば食べ物の美味しい季節。楽しみは尽きませんが、耳鼻咽喉科としてここでちょっとイヤなお話をしなくてはなりません。それは秋の花粉症です。
本日のテーマは、
「油断禁物!秋花粉、そしてアレにも注意しましょう!」
アレルギーの方には春のみならず、夏から秋にかけても注意が必要な季節です。秋花粉を飛ばす代表的な植物を調べていきましょう。
秋に花粉を飛ばす植物
「花粉症ってまたかよ。春だけで充分、勘弁してよ!」って言われそうですが、そうは言っても自然は止まってくれません。風邪かな~とか、コロナかも!?とならないように、少し秋花粉の知識をおさらいしておきましょう。
秋の花粉症の原因となる植物は、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなど草の花粉です。ブタクサとヨモギはキク科、カナムグラはアサ科です。普段は全く意識していないのですが、困ったことに私たちの生活圏の中に普通に生息しているのです。
画像を見てもピンと来る感じではありませんが、すぐそばに生息しているかも知れません。
スギやヒノキの花粉はかなりの距離を飛んで花粉患者を苦しめますが、秋の植物はあまり飛散せず、せいぜい数メートル程度です。しかし身近にあるので吸い込んでしまうケースも多いようです。
ブタクサやヨモギなどの花粉飛散時期は8月~10月頃で、地域にもよりますが9月が飛散のピーク。午前中を中心に飛散します。ブタクサ花粉の粒子は小さく、吸い込んで気管支喘息のような
発作を引きおこすこともあります。
花粉症の症状は風邪の症状と似ていますので、なかなか判別しにくいのですが、
- 透明な鼻水が出る
- 鼻がつまる
- くしゃみ、目の痒みが続いている
- いつもより少し体温が高い日が続いている
- 口が乾きやすい
などの症状で判別すると良いと思います。
秋花粉、ダニアレルギー対策はどうすれば?
秋の花粉症対策も花粉症とほぼ同じですが、
- 自分の生活圏内にたくさん生えていないか、チェックします。もし近くで生息していたら、なるべく避けましょう。
- 外出から戻ったら、花粉を玄関で払い落しましょう。出来れば花粉が付着しにくい素材のもの(ポリエステルなど)がベター。家の中に持ち込まない工夫も必要ですね。
- マスク、メガネなども有効です。
- 必要であれば医療機関で治療しましょう。
免疫系の話は難しいですが、食生活を変えることでアレルギーが軽くなったり治ったりすることがあります。個人差は大きい分野だと思いますが、野菜中心に変えたり、グルテンを抑えたりして改善する例も実際にありますので、興味のある方は一度勉強してみて下さい。特にお子さんはまだこれからですので、トライしてみる価値はあるかも知れませんね。
もうひとつ注意しなければならないアレとは?
そして忘れてはいけないのは、この時期注意が必要なアレ、ダニですね。え、なんでダニ?と思われるかも知れませんが、夏場に活発に活動したダニの死骸が大量に発生する時期なのです。
想像すると怖いですが、ダニの死骸は軽いので吸い込んでしまったり、布団に付着したままだったりします。ダニはアレルギー症状のみならず、喘息などにもつながりかねませんので要注意です。
春と違って花粉は飛散していませんので、天気の良い日はお布団を干しましょう。取り込む時はパンパンとはらってからにしましょう。また掃除機で吸い取ったりすることも、有効だと思います。掃除機はゆっくり動かすのがコツです。何よりもダニが発生しにくい生活環境に変えていくのが大切で、日々のお掃除やダニ駆除など意識して行うと良いでしょう。
また最近はコロナ禍で自宅にいることが増えたせいか、ペットを飼う方が増えているそうです。カワイイし、癒しになるので賛成ではありますが、アレルギーという観点からはこれも注意がいりますね。季節によっては抜け毛がアレルゲンになる可能性もありますし、糞などから細菌感染が起こる危険性もあります。特に妊娠前の若い女性は配慮願います。
環境問題、食生活、生活リズム、ストレスなど、どうしようもない部分と改善出来る部分とあると思います。改善可能な部分を少しずつでも実行していくことが、アレルギー対策になると信じています。
それでは、また来週!
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◇ 編集後記
花粉症の方は秋は大丈夫かも知れませんが、注意は必要ですね。
最近は雨が降ると、一気に豪雨になったりして環境変化を感じます。自分の周りの環境も大事ですが、もう少し大きな環境意識も大切です。子供たちに良い状態でバトンタッチしていきたいですね。
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