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院内調剤について

院内調剤について

日本全国の医薬分業率は60%を超えています。当四日市においても、市立病院、県立総合、羽津医療など基幹病院はすべて分業していますし、開業医さんも医院の前に薬局があるところも増えています。

そういう状況の中、私たち足立耳鼻咽喉科は、あえて院内でクスリを調剤してお渡ししています
周りの方からはどうして医薬分業しないのかとよく聞かれますが、どう考えても院内調剤が良いと信じているからです。

誰にとって良いのでしょうか?

それは、「患者さん」にとってです。なぜ患者さんにとって良いのか、今から確認していきましょう。

院内調剤のメリット

院内調剤のメリットを、医療機関と患者さん、各々の視点から考えてみました。

医療機関のメリット

  • 時々ですが、最後のお会計の時に薬の変更を希望する患者さんもいらっしゃいます。そういう時も院外処方と比べて、変更が早く出来る。
  • 薬局でジェネリックに変わるのは良いが、使ってほしくないメーカーの製品に変わることがよくあります。こういう事が起こらない。

正直、あまり医療機関側のメリットはありません。患者さん側のメリットの方がはるかに大きいと思います。

患者さんのメリット

  • クリニックだけで完結できる・・・急いでいる時、小さなお子さんがいらっしゃる時なども安心です。
  • 窓口支払いが安く済む・・・お薬にもよりますが、1.3~1.5倍くらいになるとも言われています。
  • 問診票の記入など、二度手間にならない・・・同じような事を再度薬局でも記入しなくてはいけなくなります。

全体的に1軒1回で終わるので、手間や値段が安くなりますね。小さなお子様が一緒の場合など、助かります!とよく言われます。

院内調剤のデメリット

同様に院内調剤のデメリットを、見ていきましょう。

医療機関のデメリット

  • クスリの管理(期限、発注、在庫など)が結構大変です。
  • 調剤をするために、スタッフが一名必要。
  • 事務室内に薬局スペースが必要。
  • 期限切れなどのロスが時々発生します。

患者さんのデメリット

  • 院内に在庫のあるクスリしか、処方してもらえない。(必要な場合は院外処方箋を発行出来ます)
  • ジェネリックの種類が少ない。
  • 専門の薬剤師がいない。

在庫としておける薬剤に限度がある為、クスリの選択肢が少し狭くなる傾向がありますね。専門の薬剤師さんはおりませんが、医師の監督の下、トリプルチェックで調剤ミス防止に努めております。

まとめ

ご覧頂いたように院内、院外どちらもメリット・デメリットはあります。しかし耳鼻咽喉科では、お子様連れの患者さんも結構いらっしゃいますのでメリットの方が多いのではと考えます。
医療機関側にはメリットが多い医薬分業も患者さんにデメリットが多いようでは本末転倒ですので、私たちは院内調剤を今後も続けて参ります。

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