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当院の医療機器詳細

充実した検査機器を取り揃えています!

足立耳鼻咽喉科では県内にもわずかしか導入されていないレーザー鼓膜切開装置「オトラム」を始めとして、下記のような医療機器を揃えております。安心して検査にお越し頂き、病気の原因や状態を確認し的確な治療に一緒に行って参りましょう。

副鼻腔炎の診断に威力を発揮~CT撮影装置

病院では当たり前のCTですが、開業医にとっては高額な購入費用、メンテナンス費用などは大きな負担になります。また医療保険の適応問題など、費用面以外でも非常に大きなハードルが立ちふさがります。そのせいで過去に何度も導入を考えながらも断念し、近隣病院に依頼をしていました。

しかし最近になって保険面でのハードルが若干緩和された事、また患者さんに近隣の病院に行って頂く手間ひまや診断の精度を検討し、思い切って導入することに致しました。これから当院で検査をする方も増えると思いますので、改めて耳鼻科用CTで診断するメリット・デメリットをご説明します。

*あくまで診療で必要であると判断した場合のみ、撮影致します。ご了承下さい。

CTの原理~そもそもCTって何?

CTとは「コンピューター断層撮影法」と呼ばれ、”Computed Tomography”の略で、装置が回転しながら人体にX線を照射します。その情報をコンピューター処理をして鮮明な輪切り画像を得る検査です。通常のレントゲンに比べて、低被爆でより詳しい体の情報を得ることが出来ますので、医師としては諸事情が許せば使いたい医療機器です。一般的な内科で用いるCTは、ドーナツ状の機械が動いている大きな機械を想像しますが、耳鼻科用は撮影する箇所も狭いのでもっとコンパクトです(上の画像が実物です)。普通のレントゲン撮影機器にアームがついたような感じをご想像下さい。

MRIとの違いは?

MRIとの違いもわかりにくい部分ですね。MRIは”Magnetic Resonance Imaging”の略で、CTはX線に力を使いますが、MRIは磁石の力を使います。もう少し詳しくお話しますと、MRIは大きな磁石による“ 強い磁場”とFMラジオに使われているような“電波”を使って画像を得ます。そのため、MRIは放射線による被ばくがなく、小児や健常な方も安心して検査を受けることができます。 確かに低濃度と言えどもX線被爆は被爆はゼロではないで、出来ればない方が安心。じゃMRIにすれば良いという事になりますが、そうはいかない理由がございます。

CTとMRIは得意とする場面が違う

どちらも目的は「詳細な画像情報を使うことで、より的確な診断が出来る」という事ですが、何事も万能選手はおらず得手不得手があります。

CTとMRIのメリット・デメリット

  メリット デメリット
CT
  • 検査時間が短い
  • 音が静か
  • 被爆する
  • 骨による影響をうける
MRI
  • 被爆しない
  • 組織がより鮮明に撮影出来る
  • 骨の影響を受けにくく、水分を含んでいる所も撮影できる
  • 音がうるさい
  • 心臓ペースメーカーを使っている方は不可
  • 検査時間が長い(20分~30分くらい)
  • 磁気シールドなど設備基準が厳しい

このように両者には長所短所がありますので、診療科目や撮影したい箇所、医療機関の設備状況に合わせて導入を決定するのです。

被爆量(ひばくりょう)について

当院のCTは「コーンビーム方式」のエックス線を用いています。一般的な医科用CT(MDCT)は、多方面からのエックス線を扇状(ファンビーム)に照射しますが、コーンビームCTでは円錐状(コーンビーム)のエックス線を照射して撮影します。医科用CTに比べて、この耳鼻科用CTは、高解像度・被曝線量が少ない・金属アーチファクトが少ないなどの利点があります。ファンビームCTやヘリカルCT等の通常のCTに比べて1/5~1/20程度と、非常に低被爆のCTです。被爆量の目安として、世界の年間平均は2.4ミリシーベルト、日本人では1.5ミリシーベルトで、当院のCTで副鼻腔を撮影すると、0.04ミリシーベルトという値ですので安心して頂けると思います。

当院導入の耳鼻科用CTと、今後のCT検査について

一般的なCTの仕組み、MRIとの違い、メリットデメリットなどはご理解頂いたかと存じます。それでは当院に導入するCTについて、ご説明致します。

CBCT(コーンビームCT)

当院の導入したCTは「コーンビームCT」という分類になります。メリットは、

  • 一般的なCT(MDCT)は多方面からのX線を扇状(ファンビームといいます)に照射しますが、CBCTは円錐状(コーンビーム)のX線を照射して撮影します。医科用CTに比べて高解像度・低被ばくが大きなメリットです。
  • CT画像と通常のレントゲン写真を、1台で撮影することが可能な機種です。
  • 撮影した画像も、非常に高精度を誇ります。
  • 撮影時間もわずか17秒、検査全体でも大体2分程度と非常に短時間で完了します。

一般のレントゲンと、CTで撮影した画像をご覧下さい。左右の画像の違いは明らかで、診療において大きなアドバンテージとなります。

CT検査は、こういう場合に行います

鼻や耳の診断にCTを使うのですが、主になかなか治らない副鼻腔炎「慢性副鼻腔炎」の状態を診たい場合に用います。なかなか治らない副鼻腔炎は手術も視野に入れながら、なるべく負担の少ない外来で治療出来る道を検討します。診療上必要な方、撮影をご希望される方などを中心に運用をしていきますので、不必要と判断した場合は当然行いません。
ご希望にそぐわない場合もあるかも知れませんが、患者さんの状態を診ながら適切に運用して参りますのでご安心下さい。

いろいろお話して参りましたが、画像のレベルが違うのは明らかです。当然診療には大きくプラスに働きますので、必要であれば使っていきたいと思います。もし検査をしてみたいけど迷ってみえる方は、また医師でもスタッフにでもご相談頂ければと思います。

 

お子さんの治りにくい中耳炎に~レーザー鼓膜開窓装置オトラム

どんな機械ですか?

炭酸ガスレーザーを発生させる医療機器です。

どんな時に使うの? どういうメリットがあるの?

主に急性中耳炎、滲出性(しんしゅつせい)中耳炎の治療に使用します。
例を挙げますと、重症な中耳炎の患者さんの耳の中は膿(ウミ)が奥の方に溜まっている状態です。

通常はメスで鼓膜を切開して膿を出しますが、メスでの切開にはデメリットが多いのです。

  • メスの切っ先で、病変部位以外の粘膜などを傷つけてしまい、痛みを伴う出血が数日続くことがあります。
  • メスでの切開は術創が線状になり、数日でふさがってしまう。中耳炎の治療が充分出来ないうちに、穴がふさがり再び膿が溜まってしまうのです。

オトラムを使用すると円状に穴が開き、ふさがるまでに2週間程度かかります。
この間に中耳炎の治療が期待できるメリットがあります。
出血はほとんどなく、中耳の状態をよく観察できるので治療に有効です。
痛みも少ないと言われています。

また鼓膜切開の手術も非常に早く(一瞬です)、小さな子供さんにとっても良いですね。

*全国的にも導入はまだまだで、開業医では三重県下でも数台だと言われています。

首まわりの診断に~超音波診断装置

どんな機械ですか?

ゼリーを塗ったプローブという機械の先端を、症状のある部分に当てます。
プローブから出された超音波の反響を画像化し、部位の異常を発見する検査機器です。

どんな時に使うの? どういうメリットがあるの?

耳鼻咽喉科の領域ですと、

  • 首まわりにしこりがある
  • 首まわりが腫れている
  • 健診で、甲状腺の腫れを指摘された

このような症状がある方に向いています。

検査自体には痛みもなく、患者さんへの負担はほとんどないと思います。

鼻や喉の診断に~ファイバー

どんな機械ですか?

胃カメラの形状を思い出して頂ければ、間違ないと思います。
細いチューブの先端に高性能カメラを備え、鼻から挿入し検査をします。

どんな時に使うの? どういうメリットがあるの?

鼻や喉の奥は肉眼では見る事が難しい部位ですので、ファイバーを使うことで隠れた部位の病変や、粘膜表面の微妙な異常を発見することが出来ます。

具体的には、

  • 鼻血の時の出血部位を、確認出来る。
  • 副鼻腔炎(ふくびくうえん)に伴う鼻茸(はなたけ)の確認
  • 鼻粘膜の肥厚や腫脹
  • 鼻腔腫瘍や上咽頭腫瘍の確認や経過観察が出来る。

また患者さんにも画像を見て頂き、言葉だけでは理解しにくいことも画像を見て説明を聞くことで、より明確になるメリットがございます。

めまい外来に~重心動揺計

どんな機械ですか?

三角形をした機器で、その上に立って頂き重心の移動を検査します。

どんな時に使うの? どういうメリットがあるの?

  • 春先などに軽いめまいを感じる方
  • 季節問わず、普段からめまいがある。ひどい場合は立つことも出来ないこともある方。

めまいにはいろいろなタイプがあり、治療法も変わってきます。
自分がどのタイプのめまいかを調べることで、より具体的な治療にたどりつけます。

耳が聴こえにくい~聴力計

どんな機械ですか?

耳の聞こえ等を数値化して確認できる医療機器です。

どんな時に使うの? どういうメリットがあるの?

このような症状があれば、一度ご相談下さい。

  • 日常生活をしている時に、聞こえにくさを感じる方
  • 片耳だけ聞こえが悪いと感じる方

この検査はシンプルで、まずは防音になっている小さな部屋に入って頂きます。
ヘッドフォンのような器具を装着頂き、ピーという小さな音が流れますので、聞こえたら手元のスイッチを押すという流れです。
健康診断などで、ご経験がある方も多いと思います。

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